ヘーゲル哲学研究 第31号

日本ヘーゲル学会編
ISBN 978-4-911530-06-1 C3010 \1800E
A5判並製 224頁
定価(本体1800円+税) 2025年12月

特集 間文化哲学的視点からの「ヘーゲルと日本哲学」

京都学派を中心とした日本哲学におけるヘーゲル受容については、すでにかなりの研究の蓄積があるが、哲学の受容という事柄について考えた場合、それを論理の発展としてどこまで内在的に捉えることができるだろうか。本特集では、受容という出来事が根ざす「文化的なもの」に着目し、諸々の哲学が相互に接触・移入する現場に立ち会うことによって、ヘーゲルをめぐる日本哲学のいくつかの局面を、「文化の接触と受容のドキュメント」として扱うことを試みた。

目次
【巻頭言】

川本 隆  「直接的なもの」の交差――ヘーゲル、フォイエルバッハ、やなせたかし――
【特別講演】
松田 純  ヘーゲル歴史哲学研究の新次元――現代生命倫理学への示唆にもふれて――
【シンポジウム 間文化哲学的視点からの「ヘーゲルと日本哲学」――宗教、言語、弁証法をテーマに――】
下田和宜  概要と総括
竹花洋佑  ヘーゲルと他力哲学――清沢満之と田辺元――
玉田龍太朗  転回期の三木清――ヘーゲル哲学との対話――
フォンガロ・エンリコ  間文化的な立場から見たヘーゲルと西田の弁証法
【公募論文】
岩田健佑  ヘーゲル芸術哲学講義音楽論における自立と自由――総合としての音楽とその即興性――
木本周平  トレンデレンブルクのヘーゲル批判――経験的直観の密輸入という診断について――
服部 悠  初期ヘーゲルとドイツ通俗哲学――メンデルスゾーン哲学の両義性の観点から――
松岡健一郎  ヘーゲルの宗教哲学における三位一体論とその帰結
【合評会 高田純『ヘーゲル承認論の射程――格差・分断の時代に抗して』】
赤石憲昭  評論一
片山善博  評論二
硲 智樹 評論三
【書評】
牧野広義  アンドレアス・アルント『論理学の事柄――ヘーゲルにおける概念と実在性』
野尻英一  片山善博ほか編『ヘーゲル『精神現象学』をどう読むか――新たな解釈とアクチュアリティの探究』
得能想平  ジャン=バティスト・ヴュイユロット『裏切られた革命――ヘーゲルに抗するドゥルーズ』
嶺岸佑亮  田端信廣『ヘーゲル『精神現象学』の建築術』
渋谷繁明  硲 智樹『ポスト形而上学思考としてのヘーゲル哲学―ヘーゲルの形而上学批判』
早瀬 明  大河内泰樹『国家はなぜ存在するのか―ヘーゲル「法哲学」入門』
【国際学会報告】
岡崎佑香 第五回東アジアヘーゲルネッツベルク大会・第三回アジア太平洋ドイツ古典哲学フォーラム会議「ヘーゲルの概念の概念」に参加して